主はベト・シェメシュの人々を打たれた。
主の箱の中をのぞいたからである。
主は五万のうち七十人の民を打たれた。
主が民に大きな打撃を与えられたので、民は喪に服した。
サムエル記上 6:19
これを聞いたピラトは、この人はガリラヤ人かと尋ね、 ヘロデの支配下にあることを知ると、イエスをヘロデのもとに送った。
ヘロデも当時、エルサレムに滞在していたのである。
彼はイエスを見ると、非常に喜んだ。というのは、イエスのうわさを聞いて、ずっと以前から会いたいと思っていたし、イエスが何かしるしを行うのを見たいと望んでいたからである。
それで、いろいろと尋問したが、イエスは何もお答えにならなかった。
ルカによる福音書 23:6-9
偶像崇拝の異教徒たちに敗戦するという衝撃に対し、契約の箱を持ってくれば勝てるだろう*1という誤った対処をするイスラエルのエピソードから始まった契約の箱の物語は本章でほぼ終了する。
契約の箱は異教徒のペリシテ人たちに奪われるが、奪われた先で疫病を蔓延させ、*2地を荒らし回ったために、たまらずペリシテ人たちはイスラエルへと契約の箱を送り返す。
が、イスラエルはまだ神に立ち返ってはいない。
神の箱は見せ物ではないし、単なる芸術品でもないし、工芸品でもないし、歴史的な遺産でもない。
そのことにまだイスラエルは気づいてはいない。